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今回のマンフクコラム。
テーマはズバリ、「Leica gps160」「Leica gps160T」だ。
2024年9月中旬にライカジオシステムズ社から新発売となった本製品たち。実は、じわじわとマシンガイダンスシステムを使用する企業に浸透中だ。
では、始めていきましょう!
↑「Leica gps160」「Leica gps 160T」の製品イメージ。
そもそも何が違うねん!
「Leica iCON gps160」と「Leica iCON gps160T」
今回、新発売となったのは「Leica iCON gps160」「Leica iCON gps160T」だ。
どちらも見た目は同じなのだが、機能が異なる部分があることが本製品を理解するためのポイント。
カラーディスプレイが付いていることは共通しているので、とても使いやすい。
しかし、何がどう違うのだろうか?
↑「Leica iCON gps160」「Leica iCON gps160T」の見た目はどちらも同じ。
では、何が違うのだろうか?
斜めで測れるGNSSローバーとして使いたいなら「Leica iCON gps160T」を。
“gps160T”の“T”は、チルトのT。
測量機器と言えば、水平に据えるという概念が当たり前だ。
しかし、ライカジオシステムズ社からは“水平に据えなくてもOK”という製品がリリースされている。
実は「Leica iCON gps160T」もその製品の1つだ。
斜めでも測れるGNSSローバー。それが、この製品のズバリ説明文。
製品名の最後に付けられた“T”は、英語で「傾き」を意味するチルト(Tilt)の頭文字を意味すると覚えると良いだろう。
↑斜めで測れるから、柵の向こうのポイントも簡単に測定可能。
斜めで測れる、は据えることが簡単。
だから、サクサクとポイントが測定できる。
実は、優遇税制登録製品です。
斜めで測れるということは、据えるのが簡単ということだ。
ポイントを定めて測定を開始すれば、あっという間に作業が完了する本製品「Leica iCON gps160T」は優遇税制の活用が可能だ。
優遇税制対象製品として認められるためには、生産性向上が認められなければならない。
この生産性向上を示すテストは、水平に据えて測定するGNSSローバーと斜めでも測定できる本製品を比較して行われた。
トータルステーションでの測定結果を正として、それぞれの結果を比べる。
その結果、本製品「gps160T」では連続した10ポイントを1分30秒以内で測定完了することができ、
同製品の有効性を示すこととなった。
また、水平に据えることにも技術が必要だ。
斜めでの測定で十分な測定結果を得ることができることは、
作業者に依存しない測定値を得ることができることを意味するだろう。
ライカジオシステムズ社の優遇税制/補助金制度登録機器一覧表はこちらから。
↑一直線上に連続して並んだ10ポイントの測定スピードと測定値を比較した。
水平に据える時間がカットされる分、素早く次のポイントを測定することが可能だ。
↑このような場所でも測定可能。
非常に楽しそうな様子である。
↑GNSSローバーとして運用する場合は、タブレット「Leica CC180」で操作する。
8インチスクリーンで扱いやすい大きさだ。
↑実際の「Leica iCON gps 160T」と「Leica CC180」。
gps 160Tの設定は、直接本体画面からでも行える。
固定局としての運用を考えるなら「Leica iCON gps160」を。
“T”の機能は省く。
斜めで測る機能は省いて、固定局として運用する予定であれば「Leica iCON gps160」を選択しよう。
前述の斜めで測れるオプション機能を抜いた製品だと考えると分かりやすい。
マシンガイダンスシステムの固定局として使用できる。
↑マシンガイダンスシステムの固定局として実際に運用を始めたある現場にて。
赤矢印部分に設置し、広大な現場をカバーしている。
SIMカードも入る。無線での接続もできる。
どちらもライカ社以外のマシンガイダンスシステムとの接続も可能。
現場の使用条件に合わせることができるのだ。
「Leica iCON gps160」を固定局としての運用をする際の接続方法は2つ。
SIMカードを使用するか、350mHz帯の無線で接続するかである。
大きな特長は、どちらの接続方法においてもライカ社以外のマシンガイダンスシステムでの使用が可能であること。
無線接続では350mHz帯を使用するため免許が不要で、登録申請を行うことで使用が可能。
重機に搭載する無線機への設備投資を新たに行うことが必要となるが、
もう既に無線機が載っている場合にはコスト抑制を実現した固定局運用へと繋げられる。
そして、内蔵無線のためコンパクトな運用も可能だ。
一方、SIMカードを使用した接続では毎月の使用料がかかるが
無線機を新たに導入するコストと比べると安価な運用が可能だと考えられるだろう。
――manfukuでは実証実験を重ねているため、みなさんの現在の現場状況に合った運用を提案することが可能だ。
コスト抑制を考えた最短の提案をすることを心掛けているので、迷った際は是非ご相談いただきたい。
↑他社マシンガイダンスシステムでの接続テストも実施済み。
接続可能であることが確認できた。
ライカ社以外のマシンガイダンスシステムとの接続ができるから、
1つの現場に複数社のマシンガイダンスシステムが共存できる。
前述のように、2つの接続方法でそれぞれライカ社以外のマシンガイダンスシステムの固定局として運用を行うことができる。
ある現場では、大手他社のマシンガイダンスシステムとライカ社のマシンガイダンスシステムを搭載した重機が
それぞれSIMカードを使用して、1つの「Leica iCON gps160」に接続し合い、同じ現場内で共存する運用予定だ。
現場の通信環境に諦めない、そんな時代がやってくる。
ICT施工が次のフェーズに入った今だからこそ、必要な感覚ではないだろうか。
↑ある現場にて。接続テストの様子。
現場によって、通信環境は様々だ。
黄色い本体の中に無線が内蔵されている。
↑円滑な運用に向けて議論を何度も重ねた。
その結果、
他社マシンガイダンスシステムとの接続が可能になる条件がしっかりと見えてきた。
↑こちらもある現場にて。
他社マシンガイダンスシステムとの接続条件を細かくチェックしていく。
斜めでも測れるGNSSローバー&固定局!
併用したい場合は「Leica iCON gps160T」に固定局オプションを追加しよう。
――斜めでも測れるGNSSローバーとしても、固定局としても併用する。
この運用方法もgps160シリーズの醍醐味だ。
その場合は、「Leica iCON gps160T」に固定局オプション(有料)を追加することで可能となる。
同オプションは、ハードではなくソフトウェアの追加だ。
これまでご紹介してきたgps160シリーズの良いとこどりができるため、設備投資の効果も大きく期待できるだろう。
↑ある現場で固定局として設置した様子①
↑ある現場で固定局として設置した様子②
自分のニーズに合った使い方をしよう。
ここまでご紹介してきた「Leica iCON gps160/160T」だが、
本製品の魅力は「ニーズに合った使い方ができる」ということだろう。
ライカ社の製品を導入するためには複雑な製品構成をクリアしなければならないイメージをお持ちの方も多いかもしれない。
しかし、違う視点から考えてみると構成要素が柔軟に選択できるともいえる。
その柔軟さは、みなさんが日々対峙する現場の環境に合わせて製品導入ができることに繋がる。
そして、そのライカ社の柔軟な製品構成を体現している製品の1つとしてリリースされたのが、
「Leica iCON gps160」「Leica iCON gps160T」だと私たちは感じている。
他社マシンガイダンスシステムとの接続が可能な固定局としての運用をするか、
斜めでちゃちゃっと測定できるGNSSローバーとしての運用をするか、それらの機能をを併用するか。
あなたが選択することができるのだ。
↑最大限に有意義な設備投資を行っていただけるように実証実験を繰り返す。
ある夜の海辺でも、それは行われた。
少し怪しい光景となった。
↑斜めで測れるって、かっこいい。